ガストーチバーナーの取り扱いに注意してください!!
近年、アウトドアやDIYが流行しており、ガストーチバーナーを使用する頻度も増えてきています。誤った使用方法や製品不良による火災が全国で多発しています。
ガストーチバーナ-の使用時の注意点等をまとめましたので、参考にしてください。
ガストーチバーナ-とは
主にカセットボンベに接続して用いる簡易的なガスバーナーのことで、近年は一般家庭にも普及し、アウトドアバーベキューでの火起こしや、炙り料理、DIY等で使用されています。
正しく使えば便利な道具ですが、カセットボンベは異常燃焼やガス漏れ火災が起こると消火が難しく、火傷をしたり、最悪の場合、爆発する危険も潜んでいます。
最近では、インターネットで製造元不詳の廉価な海外製品が多く販売されており、製品不良による火災も多く発生しています。
取付不良による漏れたガスに引火
カセットボンベが正しく取り付けられていない状態では、接続部からガスが漏れ、トーチを点火した結果、漏れたガスに引火して燃え上がります。ガストーチを使用する際は、カセットボンベに正しく取り付けられているか確認してください。
※Oリングの劣化やサイズが不適合の場合、正しく装着できていてもガスが漏れることがあります。
nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(別ウインドウが開きます)
傾け使用による異常燃焼
カセットボンベは逆さや大きく傾けた状態で使用しないでください。ガストーチに生ガス(気化していない液状のガス)が供給されると、異常燃焼が生じ、火災や火傷に至るおそれがあります。ガストーチによっては傾けて使用する際に異常燃焼を起こしにくいよう対策されたものがあります。対策済み製品の使用もご検討ください。
nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(別ウインドウが開きます)
取り扱い時の注意点
1. 取扱説明書をよく読みましょう。
簡易的な製品で直感的に使用してしまいがちですが、製品によって機能・性能は様々です。(逆さまでの使用ができるもの、できないもの等あります。)
海外製品の場合、日本語の説明書が添付されていないものもあります。
2. 使用前に点検をしましょう。
- カセットボンベにしっかりと接続できず、緩みやがたつきがないか
- 栓が締まっているのに「シュー」という音がしていないか
- タマネギの腐ったような臭いがしていないか
これらは、ガス漏れの危険な兆候です。絶対に使用しないでください。
3. 古いボンベにも注意しましょう。
古くなって劣化したボンベが原因となってガス漏れを起こすこともあります。腐食していたり、接続口が変形しているものは使用しないようにしましょう。
ガストーチバーナーに対する規制が開始されています
製品不良等による事故を防ぐため、2025年2月より、ガストーチに対する新たな規制が開始されています。
国の定める安全に関する基準を満たしたガストーチには、「◇PSLPGマーク」が表示され、マークの表示されていない製品の販売が禁止されました。
ガストーチバーナーに対する規制が開始されます(別ウィンドウが開きます)
規制対象の例
対象のガストーチは、カセットボンベやアウトドア缶に直接接続する製品です。
規制の対象外となるものは以下のとおりです。
・容器との接続部から火口までが35センチメートル以上のもの
・配管工事用製品など、ガスホースを介してガスボンベを取り付けるもの
・吸収材など、液化ガスの漏出を防止する機能を備えたガスボンベを使用するもの
◇PSLPGマークとは
カセットボンベや家庭用プロパンガスなどの液化石油ガスを燃料とする製品のうち、特に事故発生の危険性が高く、重大な事故に繋がりやすい製品については、国が定める安全に関する基準を満たすよう義務付けられています。
この安全に関する基準を満たした製品に表示されるのが「PSマーク」であり、液化石油ガス器具等の場合には、液化石油ガスを表す「LPG」の文字がつきます。
また、PSマークには〇型と◇型の2種類があります。
◇型のPSマークは、液化石油ガス器具等の中でも、更に事故の恐れが高い製品表示されるマークで、安全に関する基準を満たしていることを使用する方が確認することができます。
ガストーチバーナーには、この◇PSLPGマークの表示が義務付けられています。
今後、ガストーチバーナーなどの液化石油ガス機器を購入される際は、◇PSLPGマークの表示を確認してください。
お問い合わせ
組織名称:宇部・山陽小野田消防局 予防課 調査指導係
所在地:〒755-0027 山口県宇部市港町二丁目3番30号
電話番号:0836-21-7699